陰毛を剃るということ
陰毛を剃った。
・陰毛を剃るに至った経緯
洋式便所でウンコを気張る際、ケツに力を込めるためどうしても内股になってしまう。当然激しい腹痛と格闘することになるため、体を上下に動かして気を紛らわせる。すると陰毛が太ももと股の間に挟まったまま引っ張られてとても痛くてウンコどころではなくなってしまうのである。この問題を解決するにあたって僕は図1に示された陰毛の端の方を剃ることを決意したのであった。
・陰毛を剃る勇気
陰毛を剃るのはとても勇気が要ることだ。18年生きてきて髭くらいしかまともに剃ったことのない無垢な少年にとっては尚更である。そこで僕は一度冷静になり陰毛を剃ることのメリットとデメリットを整理した。
<陰毛を剃るメリット>
股に毛が引っかかって痛いということが起こらない(当初の目的)
外国人っぽくてカッコイイ
清潔っぽくなりそう
ネタになる
<陰毛を剃るデメリット>
誰かに見られたらクッソ恥ずかしい
失敗するとチンコを斬ってしまう
剃ってちょっとしたら絶対チクチクする
ネタになるなと思って剃った。
・実戦-vs陰毛- その1
2017年3月18日 午前2時 遂に陰毛を剃る時が来た。と言ってもこの時はまだ陰毛の端しか剃らない予定だったから髭を剃る時と同じような気持ちだった。風呂場でカミソリを片手に深呼吸。そして父が髭を剃る時に使っているクリームのようなものを股間に塗りたくって、剃る。だがここで僕は重大な失敗を犯してしまう。そう、どこまで陰毛を剃るか決めていなかったのである。陰毛をカミソリで剃るという未知の体験にテンションが上がった僕はついついジョリジョリと刃を進めすぎてしまう。当然左右のバランスを取るためにもう片方も同じところまで剃る…つもりが剃りすぎてしまう。その繰り返しでふっさふさだった僕の陰毛は図2のようになってしまったのである。
・実戦-vs陰毛-その2
残った陰毛を見て僕は思った。パイパンにするしかないな、と。しかし僕の陰毛は長く多い。全部カミソリで剃っていては埒が明かない。どうすれば…と悩むその時、僕に電流が走る。陰毛が長いなら、ハサミで陰毛を短く切ってからカミソリで残りを剃ればいいのではないか。自分が天才すぎて怖いわ。そうと決まったら行動は早い。微妙に陰毛が残ったチンコをぶら下げて全裸で自室のハサミを取りに行く(2時なので親は寝ている)。そして風呂場に戻り陰毛をハサミで切る。そして短くなった陰毛をカミソリで剃る。計画は完璧だった。そう、僕は陰毛に勝利したのである。
・終戦
陰毛を完全に剃り落とし、排水溝に詰まった陰毛も親にばれないよう全て回収した僕は、今まで味わったことのない達成感、全能感に酔いしれていた。僕は剃ったのだ。あの陰毛を。もう股に毛が挟まってウンコの邪魔をされることはない。心なしかチンコも大きく見えた。
・その後
普通にチクチクして後悔してる。